2010年7月1日木曜日

40回目だったアルル その3

アルルに行ったらなにがなんでもお会いしたいと思っていたのがアルルの創始者で写真家のルシアン・クレルク氏。

インターネットで顔写真を見つけ出して、現地で見かけたら話しかけようと思っていた。初日に本部で見かけたのだが、そのときは僕もホテルにチェックインすらしていないときだったのでやり過ごした。

プログラムで展示会場でのエキシビションツアーがある時間を発見。ルシアン・クレルクさんの展示会場は中心街からはタクシーで行かないとならないAbbaye De Montmajourという遺跡のなかでおこなわれていた。 さすがに創始者は人気者でいろいろな人から声をかけられていた。なんとかつかまえて、日本でフォトフェスティバルを開催したいのですが、アドバイスを頂戴したい、と質問すると、「まずお金を集めないといけない、そして早くやらないと僕みたいにおじいさんになっちゃうよ。それから若い人たちのことを忘れずにね。」という単純明快な答えがにこにことした笑顔と一緒に返ってきた。

ルシアンさんがアルルを始めたのは中国で文化大革命が行われた年にアルルで芸術フェスティバルをやろう、という事で相談を受けたことが始まりのようだ。その後音楽などの要素をはずしていって写真だけにしていったのだ、というお話だった。
僕の他にもバルセロナ郊外でフォトフェスティバルをやろうとしているスペイン人のご夫妻がアドバイスをもらっていた。

ともかくもルシアンさんから直接温かいお話を聞けたことはアルルに行った最大の成果といえる。

ルシアンさんの展示はヌードとクラシック絵画とのダブルイメージ。デジタル処理ではなく、35ミリフィルムに一回撮影して、巻き戻し、印をつけたところからまた美術館に行って撮影してダブルエクスポージャーにすると言う古典的なアナログ技法を使って撮影した、と説明があった。しかしそれにしてはイメージがうまくはまりすぎている。

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