2011年2月5日土曜日

秋葉原

先日久しぶりに秋葉原にでかけた。

メインで使っているMac Book Proがへたりだしたので、OSX10.6をインストールしたのだが、インストール後にハードディスクが20数ギガしか空いてないことに気がついた。今はシステム関係だけですごい容量になってるんですね。せっかく0消去を7度の念入り消去にして6時間以上の時間を消費したというのに・・・

しょうがない、ハードディスクを交換だ、ということで秋葉館にいくことにした。アキバのヨドバシカメラは製品のショールームみたいなところなので、カメラバッグなどを見るにはうってつけのところ。そんなわけでヨドバシには時々きていたが、秋葉館はひさびさ。街の辻つじにはメイド姿の女の子がチラシをくばっていて、アキバもすっかりソフィストケートされてきてしまった。写真の学校・東京写真学園のデジタル広告ゼミの作品制作で生徒さんにつきあってゲリラヌードを撮影にきたときはまだ怪しげな場所がいっぱいあったような気がしたが、もうすっかり街の陰がなくなっているようだった。

秋葉館にいくと、あれ、ない。張り紙がしてあって新店舗に引っ越しました、とある。数十メートル先のビルの5階が新しい秋葉館でMacの売り場は著しく縮小されていて他はオタク系のショップになっていた。今やアップルも大メジャーになってしまって秋葉館みたいなところの存在もそれほど必要とされてないらしい。

Mac Book Proのシルバーキーボード(店員さんはそう読んで今の新しいMac Book Proと区別していた。)は最大750ギガのHDが装着できる、ということで5400回転のHITACHI製Travelstarを装着することに決定。買った当初はメモリーも最大4ギガということだったが、念のため聞いてみたら、6ギガまでつめる、ということでメモリーも一枚交換。

はれてOS10.6をインストールするも、なんととんでもないアクシデントが待っていた。メインモニターとして使っているナナオのColor Edge CG241wのカラーキャリブレーションがとれなくなってしまったのだ。キャリブレーターのカラーモンキーのソフトを使ってもナナオのソフトを使ってもうまくいかない。渋谷のアップルショップに行ってきいても、電話サポートできいても原因がわからない。最後にナナオに問い合わせて、どうやらあるロットのMac Book ProでOS10.6を使い、ナナオのモニターとのデュアルモニター仕様で使うとセカンドモニターとしてのキャリブレーションが出来なくなるという問い合わせが何件かあることを教えてもらった。
苦労して10.6にしようとしたのも水の泡に終わった。10.5で使うしかないわけだ。おそらくビデオカードの問題なのだろう。確かMac Book Proの上位機種はビデオカードが2枚入っていてデュアルモニターを使う場合独立して使えるようになっていたのではないか。

デジタルカメラを使い出した頃はコンパクトディスクが高いので撮影にはノートパソコン必携であったが、最近はずいぶんと安くなってしまったので、細部を確認する必要がなければノートパソコンは必需品ではなくなった。それならば、後処理用のパソコンはデスクトップの方が断然使い勝手がいいはず。ノートはたいてい3年くらいでガタがきてしまうが、デスクトップならビデオカードなどやメモリーもあけて抜き差しすればいいだけだし、シンプルな構造なのでもちもいい。
今使っているノートがへたったときはデスクトップに切り替えようか、しかしその頃にはまたデジタル世界は変わっているかもしれない。

写真家は常に写真のテクノロジーに振り回されてきたが、デジタル化によってさらにみがきがかかった。とはいえ、僕はデジタル化にはとても恩恵をうけている。つらくて時間のかかる暗室作業から解放され、真っ暗闇の中でカラープリントの焼き込みやら細かい作業でうろうろする必要もなく、好みのテクスチャーの印画紙がないことにいらだつこともなくなった。カラーのトーンのコントロールも自分の納得のいくまでできるようになった。

撮影するときの神経をすりへらすような露出や色温度のコントロールからも解放された。アシスタントも使わないで撮影そのものに集中できるのはほんとうにうれしい。僕は神経質なたちなので撮影後の現像も1/4 ,1/3,1/2増感などものすごく細かくテストしていたので、その待ち時間からの解放もありがたい。

それでも今後も写真家とテクノロジーのいたちごっこは永遠に続くのだろう。