2009年7月27日月曜日

アルルフォトフォリオレビュー5

ポートフォリオレビューに何を期待するかと言うことは人によって少しずつ違うかもしれない。自分の作品を普段はなかなか会うことが難しい写真界のエキスパートに見てもらい講評してもらうだけでもうれしい、という方もいるかもしれない。

たいがいの人はわざわざ大枚をはたいて海外にやってくるのであるから、雑誌への掲載、写真集の出版、ギャラリーでの個展とかグループ展、ギャラリーとの契約と期待をふくらませる、というのはごく自然だと思う。

ただ逆にレビュアーの立場に立ってみれば20分という短い時間でこうした重要なことを決めるのはとてもリスキーなことであろう。よっぽどそのレビュアーのニーズと見せられたポートフォリオと写真家との相性がよくなければその場で何かが決まると言うことはないはずだ。

まずは、その場でのレビュアーの反応をよく確認して自分の作品を気に入ってくれるようであれば、自分の資料を渡してからレビュアーの名刺をもらって、メールの連絡先を確認することがまず第一に必要なこととなる。

後日、レビュアーにまずはお礼のメールをだそう。 案外、レビュアーからも丁寧な返事のメールが来たりするものだ。彼らもちゃんとこちらのことを覚えているものだし通り一遍の挨拶だけではなく、あの写真は好きだった、とかあなたのあのプロジェクトの次の進展に興味がある、がんばって、とか一言ちゃんとつけくわえてあったりする。

レビューはまずはじめの一歩だと思う。せっかくのご縁なのだから、その後のフォローアップを大切にしよう。できればメーリングリストを作成して、定期的にメールニュースを出していくといいのではなかろうか。

アルルは時期的に欧米の長い夏休みの最初の時期に当たるので、アルルから帰った後にメールを出してもすぐのレスポンスは期待薄だ。すぐにレスポンスがなくても、あきらめずに夏休み明けにまた同じメールを出せばいい。

またアメリカで大流行のFacebookをうまく利用することも一つの技だ。一人でもFacebookでレビュアーとお友達になれば芋づる式にいろいろな関係者と友達になっていくことも可能だ。こちらからメッセージを送る方がレスポンスがいいこともある。

また名刺のアドレスとは別のアドレスを使っているレビュアーもいるだろう。僕がアルルでレビューしてもらったドイツのレビュアーは彼の雑誌で取り上げてくれるという話だったのだが、後日彼から雑誌掲載のことで連絡してきたメールは名刺にあるメールアドレスとは違うアドレスからだった。たぶんレビュアーは各地を転々としているので、ホームアドレスと違うアドレスを利用している人も多いのかもしれない。

ポートフォリオレビュー会場から一番至近距離にある休憩所。ちょっとした軽食と飲み物がある。デッキチェアがたくさん置いてあってここで飲み物を注文しなくても日陰でのんびりできる。
アルルの町の中心にあるフォーラム広場。まんなかの所に各カフェの出店が集まっている
渡邉さんにお聞きしたところ、夜ご飯はここのフォーラムで食べるのがいいそうだ。レビュアーがきていることも多いのでレビュー外の交流の機会もあるというし、気さくな人が多いので情報交換にもいいのではなかろうか。
観光ガイドにも載っているヴァン・ゴッホ・カフェもこのフォーラムの所にある。

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