2009年6月13日土曜日

Susan Spiritus Gallery

6日の夜 Cow Girlから戻ってくると部屋のドアにメッセージがはさまれていた。
初日に声をかけてきてくれたスーザンさんからのメッセージだった。電話したんだけど返事がなかったから明日私たちが出発する前に話があるから会えないか、というメッセージだった。

どうやら、僕とセリーンの写真を彼女のギャラリーで売って
みたい、という話のようだ。
彼女はレビューの合間にしっかり僕とセリーンの写真をみてくれていた。自分が見たあとは一緒に来ていた彼女の夫にも見せて意見を聞いていた。

翌日の朝にもう一度ポートフォリオを見せて、その中からこれと
これというように写真のセレクトをしてシッピングしてくれ、という話になった。写真の大きさとエディション、値段などについてもきちんとアドバイスをしてくれた。

僕のポートフォリオはA2サイズでつくったものだが、その大きさがいいということだったが値段は500ドルでは彼女のギャラリーで扱うには安すぎるという話だった。

なにか話の展開が急すぎて実感がわかない。

それと日本では不景気の影響でみんななんとなく不景気だからなー、と後ろ向きの感覚になりがちだが、ここアメリカではそんな雰囲気は全然感じなかった。とに
かくみんな前向きで明るい。
地元のVerve GalleryのディレクターJennifer F. Schlesingerさんに伺った話でも不況の影響は高額の作品には少しあるが、普通の値段帯の作品には影響はない、という話だった。
彼女のレビューを受けたときに、僕の作品には全然興味なしという
ことで話が10分で終わってしまったのでアメリカの写真の状況などについて雑談をしていたときに聞いた話だ。

スーザンさんのギャラリーはアンセル・アダムス、細江英公、ハリー・キャラハン、ポール・カポニグロ、イモージン・カニンハム、アンドレ・ケルテス、ラルティーグ、ジェリー・ウェルスマン、エドワード・ウエストン、渡邉博史といったビッグネームの写真家をあつかっているギャラリーでレビュアーを調べていたときにこんなギャラリーの人にあっても関係なさそうだな、と思っていたところである。


今回の話は細江さんの力によるところがなんといっても大きいので、この話が非常なるビッグラックだとしても問題はこれからどれだけがんばって活動して
いけるか、ということになるだろう。

プリントのエディションの管理なども含めて日本に帰ってからやることがたくさん出来てしまった。サンタフェで出会ったすばらしい人たちはみんな行動が素早
い。
ぼんやりして行動がのろい僕にとってこれは大変な試練になるだろう。

そうこうしているうちに、レビューサンタフェで出会った4人のフォトグラファーの作品をとりあつかうのでよろしく、という Susan Spiritus Gallery のニュースレターがメールで届いた。

スーザンさんは正式のレビューの合間にも精力的に参加し
たフォトグラファーの作品を見ていた。そして彼女のギャラリーは個人客よりも会社のお客のほうが多いともいっていた。レビューサンタフェは彼女にとっても仕入れの草刈り場だということなのだろう。やはり日本の写真現場とは全然違うということなのだ。

Susan Spiritus Gallery ホームページ



本番のレビューの合間にも熱心にポートフォリオを見るスーザン。
福福星のポートフォリオの中からギャラリーで扱う作品をセレクトしているところ。
セリーンの和紙にプリントした作品も気に入られてギャラリーで扱われることになった。

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