2009年9月6日日曜日

トーキョーポートフォリオレビューVol.3 Tokyo Portfolio Review

後藤繁雄さんとG/Pギャラリー主催のポートフォリオレビュー。

今回は東京都写真美術館IF アトリエで開かれた。推薦によって参加したフォトグラファーは10名。

レビュアーはDeborah Klochko(サンディエゴ美術館ディレクター)、Michael Hoppen(Michael Hoppen Gallery) 、保坂健二郎(国立近代美術館研究員)、竹内万里子(写真評論家)、中島英樹(グラフィックデザイナー)の各氏。

日本の写真家のポートフォリオはブックスタイルの人が多い。出版社へのセールスが多いせいかもしれない。

海外のレビューはシェル型のポートフォリオケースで見せる形式が一般的なようだ。ブックマットしてある場合もあるし、そのままプリントが入っている場合もある。オリジナルプリントのテクスチャーをきちんと見てもらうためにラップやシールされたブックに入れてプリントをみせることはあまりないようだ。
ギャラリストや美術館のキューレーターに見せることが多いため、すぐに展覧会のイメージやギャラリーでのセールスをイメージできるようなプレゼン方法になっているのだろう。

一つの写真プロジェクト(Body of Works)を見せるためのプリント数は大体15枚から40枚くらいが目安となる。これ以上のプリント数をもっていっても20分のわくだと見せるだけで終わってしまう。

一連のプロジェクトを見せて、自分のステートメントとゴールを説明し、レビュアーのアドバイスを聞く時間も重要なので、見せるプリントの数は十分吟味するべきだろう。

公式ウェブサイト




2009年9月3日木曜日

Tokyo Photo

パリフォトの東京版いよいよオープン。

開催までいろいろごたごたが各所から聞こえてきて本当に開催するのかなぁ、と思ってましたが、どうやら無事に開催にまでこぎつけて今日は内覧会でした。

いつのまにやらできていたベルサール六本木といういかにも六本木っぽいにおいがぷんぷんするセレブなかんじのビルの1階と地階が会場です。

このビルの場所は元は高級料亭だったような気がします。むかいのマンションに知り合いのデザインオフィスが2軒入っているので以前はよくきていたところ。

レイアウトはとてもいい感じに仕上がっていて会場内も見やす
くなっていました。プリントの値段は結構高いなぁ、と思いましたがこれで売れてくれればしめたものです。

2年、3年と続いて開催できればだんだんとひろがりがでてくるのでしょう。

ツアイトフォトの石原さん。いつもしぶくきめてられておしゃれです。1930年代のSPレコードのコレクションでDJをする、と熱く語られていました。
小山登美夫ギャラリーの小山さん。
ギャラリー21の太田さんとMichael Hoppen Galleryのマイケルさん。
マーティン・パーの写真はすぐわかる。
PGI の山崎さん。
9月に渋谷にオープンする禅フォトギャラリーのマーク・ピアソンさん。
ご存じ所幸則さん。
森の写真家・志鎌猛さん。
若手有望株の小山泰介さん。

最近FacebookでファンになったRose Gallery が出展していてびっくりした。Rose Shoshanaさん。


篠山紀信さんのプリントは100万円。カルメンマキの写真が懐かしい。
アニー・リーボヴィッツの不思議の国のアリスシリーズ。
AES+F。中国で人気があるらしい。




2009年9月2日水曜日

越後妻有トリエンナーレ大地の芸術祭 Echigo-Tsumari Art Triennal

新潟でアートトリエンナーレが行われていることは知っていたけれども実際に行ってみたのは今回が初めて。

なんとも壮大な企画で驚きの連続だった。アルルは一つの街でのフォトフェスティバルでとりあえずほとんどの展示は歩いてまわれる。それでも全部見てまわるのは大変だが。

大地の芸術祭はなんと東京23区よりも広いエリアに370点あまりのアート作品を点在させている。これを全部まわるのはクルマと徒歩でまわって1週間以上かかるのではないだろうか。

美術館で展示されるアートとは全く違うおもしろさがある。ちょうど稲が黄金色に変わっていくはじめの頃で、そんな水田の風景をながめているとなんとなく変わったかかしがあるなぁ、と思うとそれもアート作品だったりする。せまい山道を登っていくと突然地面から脚の彫刻がにょきっと生えていたり、よくこんな所までもってこれたなぁ、という驚きもあわせて楽しめる。

ジェームズ・タレルの光の家は体験型のアートで越後の伝統的な家屋に仕掛けがしてあって屋根が開いて空が見えるようになっていたり、温泉のお風呂にファイバーが仕掛けてあって温泉にはいると身体が光ったりすると言う。残念ながら天気が悪くて想像してみるだけだったが、一年のうちの6割は予約で埋まっているそうだ。

ここでは、美術館に展示されるスタティックなアートではなく、自然と、地元の人たちや農業と、そしてその地にある神話体験が微妙にシンクロして見に行った人の心に入り込んでくる。日本のような自然と人が四季を通じてうまく溶け合っている風土があってこそ成り立っている。
2泊3日の駆け足で回ったので、ちょろっとした体験だったが、本当にこれはすごい企画だ。おそらく21世紀の重要なアートフェスになって行くに違いない。

東京に帰ったらテレビでも取り上げられていて、なんと14万人の入場者があったそうだ。去年のアルルで6万人だそうだから、これはすごい数。

行武治美の再構築という作品。丸い鏡に家の中も外も覆われていて風が吹くと鏡が微妙に揺れて不思議な感覚を味わえる。
ケース・オーエンスの作品。水田のそばの神社の端っこにある
関口恒男の作品。水の中に仕掛けた鏡によって竹と木で造られたシェルターの天井に虹が映る仕掛け。残念ながら天気が悪くて虹が出るところは見ることができなかった。音もしかけて観客が踊れるようになっているそうだ。
子供の頃にこういう池と小さな島があるような風景は好きだった。何か不思議な生物が住んでいるような気になる。
まつだい雪国農耕文化センターの中のレストラン。これ自体も作品。
廃校を利用した福武ハウスの中のギャラリー小柳の展示。ヘレン・ファン・ミーネという作家の少女達のポートレート。

2009年8月28日金曜日

渡邉博史さんお勧めレビューとウェブサイト

渡邉博史さんのトークショーで渡邉さんご自身のスライドショーの中にあったお勧めのインフォメーションソースを改めて紹介しておきます。

ポートフォリオレビュー

Fotofest, Houston,TX


Review Santa Fe, Santa Fe , NM

Photolucida, Portland ,OR

Les Rencontres d'Arles

Rhubarb Rhubarb

Photo Espana

インフォメーションソース

Aperture

International Center for Photography

Flak Photo

Fraction

FotoVisura

Lenscratch(Aline Smithson)

Photo-eye

Facebook

最後のフェースブックはフェースブック自体に写真の情報がのっているということではなく、アメリカの写真界は口コミの伝播が早いので関係者とフェースブックを共用できるようになると、その筋の情報がいろいろとでてくる、ということです。

渡邉博史トークショー

渡邉博史さんが日本に滞在していらっしゃる間に是非お願いしたいと思い急遽開いたトークショーでしたが、たくさんの皆さんにお集まりいただいて貴重なお話を聞けたのはとてもよかったな、と安堵しています。

渡邉さんがどのように作品制作をしていったかというお話をうかがった後に、その作品をどのようにしてファインアートフォトマーケットに売り込んでいったのかというお話は日本の写真家にとってはほとんど未知の領域だったと思います。

まず、ギャラリーにメールしたり、電話したり、さらに作品をドロップオフしても全く相手にされず、見てもらえなかったという話があり、結局アメリカのマーケットで売り込むためにはポートフォリオレビューに参加することがほとんど唯一のマーケットに参入できる機会だったという話がありました。

ヒューストンのミーティングプレースで、エリス島から撮影したマンハッタンの光景にワールドトレードセンターが映っていたことが当時のアメリカ人にとても深い印象を与えたことですぐに作品が買い上げられるという幸運もあったというお話でしたが、やはり渡邉さんのその後の作品作りの姿勢と他のポートフォリオレビューに積極的に参加されていったことがその後の渡邉さんのキャリアアップにつながっていったのだと実感されるようなお話が続きました。

ギャラリーとの契約の話、ウェブサイトの利用の仕方の話など盛りだくさんの内容で参加された方からの質問などを受ける時間をとれなかったのですが、歓談の時間に個人的に質問された方もいらっしゃったのでとりあえずよかったかな、と思っています。

水谷充さんのブログにも紹介されていますのでご参照ください。

写真・映像制作人 水谷充の私的視線



渡邉さんの作品を一番多くセールスしてくれているというスーザン・スピリタス・ギャラリーの紹介。オーナーのスーザンさんは細江英公さんとも親交が深く、写真の審美眼はとても鋭いということだ。
渡邉さんの作品の中でも代表的で印象深い一枚。エクアドルで撮影されたもの。
フォトアイから出版される猿回しの猿たちのポートレート集、渡邉さんがポートフォリオレビューで見せるマウントされたプリントなどが展示された。
当日はファッション写真家の藤井英男さんご夫妻、JPS国際交流委員会委員長の写真家・中道順詩さん、写真年鑑編集長の河野和典さん、ゲッティイメージズジャパンアートディレクターの小林正明さん、写真の学校・東京写真学園校長の柳谷行宏さん、コスモスギャラリーの新山洋一さん、出版社窓社社長の西山俊一さん、今年のアルルで一緒にレビューに参加し大阪からわざわざいらっしゃってくれた写真家の北義昭さんはじめ大勢の方に参加いただきました。
皆さんお忙しい中、本当にありがとうございました。

2009年8月20日木曜日

アートネット

世界中の様々なギャラリーが登録しているオンラインサイトにArtnet.comがあります。

現代アートの世界も今回の世界的大不況には打撃を被っているという噂ですが、また骨董とアートは景気に影響されにくいという話もあります。

どちらにしてもこれからアートの世界もオンラインで情報が瞬く間に駆けめぐり、ビジネスの場も世界中に広がっていくのでしょう。

僕の作品とセリーン・ウーの作品がネットでも検索できるようになりましたので、今回は個人的なお知らせになりますが、ぜひお友達にご紹介いただければと思います。

プリントを販売しているスーザン・スピリタス・ギャラリーは33年の歴史を持つ老舗の写真専門ギャラリーで取り扱い作家もアンセル・アダムス、エドワード・ウエストンといったクラシックな作家、アンドレ・ケルテス、ポール・カポニグロ、細江英公といったビッグネーム、そしてこれからの活躍が期待できる新進作家まで幅広く取り扱っています。
写真家、コレクター、企業からの信頼が厚いのもオーナーのスーザンさんの人柄によるものなのでしょう。
つい最近もエドワード・ウエストンの家族の家を訪問してウエストンが使っていた暗室のスナップをしてきています。
地元ニューポートビーチの雑誌に取材されていますので、ぜひこちらもご覧ください。

よろしくお願いいたします。

Artnet.com

http://www.artnet.com/ag/fulltextsearch.asp?searchstring=Yoichi+Nagata


http://www.artnet.com/ag/fulltextsearch.asp?searchstring=Celine+Wu

スーザン・スピリタス・ギャラリー

ニューポートビーチマガジン

2009年8月9日日曜日

渡邉博史トークショー

ロサンジェルス在住の渡邉博史さんが日本に滞在中ということで、急遽トークショーをやっていただくことになりました。

ファインアートフォトグラファーとして活動していらっしゃる渡邉さんが、どのようにして現在のような活動スタイルをとれるようになったのか、海外のファインアートフォト業界のお話をうかがおうと思っています。

僕自身、レビューサンタフェに参加する前に渡邉さんからアドバイスをいただいてとても勉強になりました。

ファインアートフォトグラファーを志す人にぜひ聞いていただければと思います。

2009年8月23日 日曜日 午後3時〜5時半

渡邉博史トークショー ファインアートフォトグラファーをめざす人に向けるアドバイス

会場:野毛Hana*Hana スペースA
予約制:定員30名
参加費:1000円(簡単なお茶とお菓子をご用意いたします。)

ホームーページからお申し込みください。

http://photofestival.jpn.org

また、レビューサンタフェのレポートでもお知らせした2009年のプライズ・オブ・フォトグラフィーを獲得された兼子裕代さんも来日されていて、長崎で写真展を開催されています。

ながさき問答 兼子裕代写真展 8月19日〜24日 
長崎市立図書館 多目的ホール 095-829-4946