ポートフォリオレビューのレビュアーの立場というのは写真家をマーケットに送り出すという役目をになっている人が多い。そのためにその写真家が自分がマネージングするマーケットに適しているかいないか、という判断が常に写真を見る目をきびしくする。
スワンソンさんの立場はそんな大半のレビュアーとは全く異なる。
彼女は写真家のコンサルタントだ。つまり写真家がどのようなゴールを目指しているかをとらえて、どうやったらそれが実現できるかをアシストするのが彼女の仕事なのだ。徹頭徹尾写真家の味方なのだ。
今回のレビューで驚異的だったのはスワンソンさんの精力的な活動ぶりだった。一日目のポートフォリオビューイングの時に彼女は自分がレビューする写真家をのぞいた全写真家のポートフォリオをチェックしていた。
そして二日目の僕のレビューの時には、驚いたことに事前に僕のホームページを丹念に調べてあり、すぐに今のホームページにかけている点を4つ指摘してくれた。
そしてまるで僕の心の中や無意識の願望まであぶりだすように、あなたのゴールを実現するためにはこういうことをしたほうがいい、ということを具体的に示してくれた。
彼女の指摘を受けると僕の中では、あ、なるほど、と具体的なイメージがわき上がってくる。
ポートフォリオレビューに参加するレビュアーにギャラは出ない。彼らは無償で参加する代わりに自分のマーケットに必要な人材発掘をする。
しかし、20分のレビューの時間以外の時間を使ってここまで丹念に自分がレビューする写真家の情報を調べてくる人は他にはいない。
彼女の個人コンサルタントは1時間300ドルするのだが、多数の写真家をクライアントに持ち様々な写真家から支持と賞賛を得ている。
そして彼女も写真大好き人間なのだろうと思う。最後の日のレクチャーでもレクチャーを録音しながら熱心に質問をしていた。
僕は彼女にぜひ日本に来てもらいたいと思っている。そしてより多くの日本の写真家と彼女が出会えることを願っている。
Mary Virginia Swansonさんホームページ
2009年6月14日日曜日
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