サンフランシスコ在住の兼子裕代さんからサンフランシスコで開かれるポートフォリオレビューのお知らせが届きました。
以下は兼子さんから届いた文章をそのまま掲載します。
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サンフランシスコ・ベースの写真オーガニゼーション、フォト・アライアンスを紹介をします。
その歴史は比較的あたらしく、2002年に写真家リンダ・コナーが創設しました。
以来、ほぼ一月に一回のペースで、国内外の著名な写真家及び新進の写真家のレクチャーシリーズを勢力的に企画しています。
過去のレクチャーシリーズには、Stephen Shore、Martin Parr、Joel Sternfeld、Emmet Gowin、Alec Soth、Susan Meiselas、Terri Weifenbach、Bill Owens、日本からも、
細江英公、畠山直哉などが名前を連ねています。また、メインのレクチャーの前に、新進の写真家によるプレゼンテーションも行われていて、主にカリフォルニア在住の若手写真家を知る良い機会ともなっています。
毎回、レクチャーの前後に軽いパーティが開かれ、作家との交流が可能なことも楽しみのひとつです。
リンダ・コナーはニューヨーク生まれ、ロード・アイランド・スクール・オブ・デザインとイリノイ・インスティチュート・オブ・デザインで
Harry Callahan、Aaron Siskind、Frederick Sommerなどから写真を学んだのち、写真家として活動する傍ら、69年から現在に至るまでサンフランシスコ・アート・インスティチュートの写真学科で教えています。
長いキャリアと人柄からか、写真界での顔の広さは驚くべきものがあり、彼女の人望によりこのレクチャーシリーズが実現していると言っても過言ではないように思います。
リンダ・コナーのサイト
フォトアライアンスはレクチャーの他に、年に一回のポートフォリオレビューを3年前から行っています。
サンタフェ・センターやヒューストンのレビューよりは歴史も浅いし、規模も小さいとは思いますが、会場がサンフランシスコ・アート・インスティチュートということもあって、学内のカフェテリアで朝、お昼ご飯をケータリング(一部、主催者やボランティアによる手作り!!)するなど、アットホームで和やかな雰囲気があるように思います。
とはいえ、イースト・コーストやアメリカ各地の主要な写真関係者をレビュアーとして招待し、スポンサーや関係団体からの賞やスカラシップも年々充実してきているようですし、作品をプロモートするとても良い機会となる可能性も高いと思います。
参加希望者は前もって作品のサンプルを送り審査を受けた上で参加の是非が決まるので、一定のレベルをクリアした写真家たちですが、先に述べたように、比較的小規模、フレンドリーな雰囲気などから、このようなイベントに初めて参加する人には最適のレビューと言えるかもしれません。
アワ・ワールド・ポートフォリオレビューのサイト
兼子裕代
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2009年のポートフォリオレビューは3月13日から15日までの3日間開かれました。事前審査の締めきりは2月13日。
参加できる写真家は50人なのに対してレビュアーは45人と恵まれたレビューだと思います。
日本からも行きやすいサンフランシスコでの開催というのも魅力の一つでしょう。来年のレビューに日本からの参加者がでるとうれしいですね。
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