レビューセッション一日目の二番目に見ていただいたのが、昨年の5月にできたばかりのオンラインマガジンFraction Magazineの共同創立者David Bram氏だった。
現在アメリカではオンラインで写真を見せるサイトがさかんになっている。レビューサンタフェと提携しているFlak Photoもそうだし、Hey Hot Shotもそのひとつだ。
その中でもFraction Magazineはオーソドックスな雑誌スタイルをオンラインに持ち込んでじっくりと写真家の作品を見ることができる点で断然好感がもてるマガジンだ。
David Bram氏は僕の福福星のポートフォリオを見て、なにか目を輝かせていた。
彼曰く、僕の好みと全然違うんだけど、なにかエッジィなかんじ、でも汚いかんじじゃないし、いやな気持ちにもさせない。色もきれいでコマーシャルをやってたからテクニックもいい。もっと大きくするとインパクトがあるんじゃない。
と感想を話してくれた。
その場でFraction Magazineは2ヶ月ごとに作家を紹介するので9月頃には紹介出来る、といってくれた。
そして次の日の朝にはもうブログでこんな写真家にあって作品を見たよ、近いうちに紹介するから、と書いてくれた。
そのブログをその日の朝にすでにチェックしていたMary Virginia Swansonさんのレビューの時にはいきなり「アンビリーバブル、よかったね」といってもらったのだが、こちらはブログをまだ見ていなかったのでまたもや眼を白黒させていたものだ。ほんとにアメリカの口コミ力はすごい。
Fraction Magazineのメイルリストは5000件くらいあって、そのほとんどがアメリカのギャラリーと美術関係者なのだそうだ。つまり、Fraction Magazineにとりあげられると5000件の関係者にメールでお知らせが届く。
David Bram氏は新しい写真家と写真の関係者を結びつける仕事をしているのだ。それも無償で。
彼は本当に写真が大好きな写真星人なのだろう。レビューの間もどんどんフォトグラファーたちとコミュニケーションしているし、最後の日のCow Girl の集まりにもちゃんと顔を出してみんなと楽しそうに話し合っている。もちろんこんなレビュアーは彼一人だ。
最近ではFraction Magazineのことがニューヨークタイムズにも取り上げられて、レビュアーとしての知名度もあがっているそうだ。
以前にも書いたが、写真界はこのような本当の写真好きの人の活動に支えられて発展する。きっと彼は写真界の重要人物になっていくだろう。
Fraction Magazine ホームページ
Flakphotoホームページ
Hey Hot Shot ホームページ
2009年6月14日日曜日
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