2011年5月11日水曜日

羽良多平吉さん

誠文堂新光社からでている「アイデア」の羽良多平吉特集がすごい。雑誌や本のエディトリアルデザインでここまでのことができるのか、ともう感心するしかない。
「Heaven」や「WX-ray」(ダヴレクシーと読む)など今見るとすごいエネルギーを放っている。「WX-ray」は実家の屋根裏にあるかもしれないが、引っ越しの時になくした可能性もあるなぁ。羽良多さんもおっしゃっていたが、今では古本屋ですごい高値がついてご本人にも買えないそうである。

羽良多さんはタイポグラフィーをものすごく重視すると、この本には書いてある。おそらくこういうことなのじゃないか。つまり僕らは文章の中身よりもどんな書体でその文章が書いてあるか、ということによって感じ方や考え方を左右されてしまいやすい。外見やスタイルといったものは中身よりもよりコミュニケーションにおいて伝える相手を支配してしまう、ということなのではないか。
このことは人に何かを伝える、ということを生業にしている僕たちにとってもとても重要な問題だと思うのだ。
自分の思いを伝えようとするときに,伝える内容をどんな装いにさせればいいのか,を考えることは写真家にとっても大事なテーマなのだろう。そう、ひょっとしたら中身よりも重要なことかもしれない。

さて、僕も「アイデア」羽良多平吉特集に写真家からのコメントを寄稿せよ、との依頼をうけて「きらきら輝くみちしるべ」という一文を寄せています。ぜひ書店で手に取ってみて下さい。


福福星クロージングパーティにわざわざ伊豆からかけつけてくださった羽良多氏。感謝感謝。しかも、福福星シリーズを本にするときは僕がやってあげるよ、とぼそっとつぶやかれた。写真集は海外で作りたい、と思っていたのがこの一言でぶっとんでしまった。

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