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さて、わざわざ日本人にはあまりなじみのないヒューストンまで出かけていってポートフォリオレビューを受ける意味合いはどれほどあるのであろうか。 人によってさまざま、としか言えないだろうと思う。僕も,見てもらったレビュアーからの具体的な話は特になく、てごたえはあまりなかったように思う。ヒューストンフォトフェストというものがどういうフェスティバルなのか、とにかく見てみなくてはという思いが強く、創立者のフレッド・ボールドウィンさんとウェンディ・ワトリスさんご夫妻に話しをうかがい、ヒューストンという街の写真展を見て歩き、再会したレビュアーと話をしたり,新しく知り合った写真家やレビュアーと食事をしてうちとけたり、という時間をすごした。 ただ、フローティングレビュアーとして参加していたThe Center for Fine Art Photography(略してC4FAP)のディレクター、ハミダ・グラスゴーさんと知り合って、僕の写真を気に入ってもらうことができた。それからC4FAPのコンペに応募したり、個展のプロポーザルをしていく過程で、今年の7月から個展を開くことが決まった。時間がかかったので,ミーティングプレースの成果としての認識が薄かったのだが、C4FAPのフェースブックのファンページで改めて言われてみて、そうだったのだな、と感じる。 アメリカの写真家達もそうなのだが、とにかくコツコツとポートフォリオレビューに参加し,グループ展に参加し,自作のプロモーションを続けながら新作をとっていくという作業をし続ける他はない。The Center for Fine Art Photography facebook
おそらく世界最大規模のポートフォリオレビューなのだと思いますが、テキサス州ヒューストンで行われるミーティングプレースの応募募集が6月1日から始まります。 ポートフォリオレビューの期間は2012年3月16日から4月3日までです。4つのセッションに分かれていて、一つのセッションでだいたい16人くらいのレビュアーにみてもらうことができます。参加費は800ドル位だと思います。参加する写真家もおよそ500人ということです。 審査はなくて、申し込めば抽選によって参加の是非が決まります。ウェイティングリストになったとしてもキャンセルも多いと思うので待っていれば参加できる可能性はかなりあるのではないでしょうか。まずは申し込んでみることだと思います。 2010年の日本からの参加者は志鎌猛さんとCeline Wuと僕だけだったのではないかと思います。韓国や中国からはかなり多くの写真家が参加していました。そういう意味でもチャンスは多いと思います。 Foto Festのウェブから申し込みができます。またメールを登録しておけばお知らせがきます。 http://www.fotofest.org/2012biennial/portfolioreview/
PHOTGRAPHER HALさんと最初に会ったのは福福星シリーズを撮影しているTokyo Decadanceの会場だった。その後フォトグラファーズサミットでもたびたび 会うことになった。 3月に、HALさんから今年のレビューサンタフェに参加出来ることになったのだけれど,参加するかどうか迷っている,という相談があった。レビューサンタフェは事前審査のあるレビューで、選ばれた100人の写真家しか参加できないレベルの高いレビューである。2009年に僕が参加したときは、ウェイティングリストからくりあがっての参加だった。彼はストレートに審査に受かったのだ。そりゃー,ぜひ行くべきでしょう。とにかく借金してでも行く価値があるからと背中を押した。 先日、新宿ニコンサロンでHALさんの新作の写真展のオープニングパーティが開かれた。この新作を持ってレビューサンタフェにのりこむわけだ。新作は44inchサイズのペーパーにプリントした大きな作品だった。案内のポストカードで見せてもらったときはそんなに感じなかったのだがこのサイズで見ると、おおー、いけるかもしれないぞ,と感じた。昨年ニューヨークに行ったときにチェルシーなどのギャラリーで展示しているコンテンポラリーの写真作品はみな大きなサイズだった。まあ、大きなサイズがニューヨークのトレンドといってもいいように感じた。もちろん値段も高い。エディションは3~5。 HALさんのこの新作がチェルシーのギャラリーにあっても全然不思議じゃない。Centerのサイトで今年のレビュアーを調べてみるとチェルシーにあるJulie Saul Galleryがでていた。それに今年はMOMAのディレクターもレビュアーで参加する可能性があるという。 今年はさらにCritical Mass 2010で見事Top 50に選ばれた保坂昇寿さんも参加する。日本在住の写真家が二人も参加するのははじめてのことだと思う。 今年のレビューサンタフェでどんなことが起こるのか、本当に楽しみなことだ。