16日土曜日の午後1時から7時までがレビュアーによる回遊式のポートフォリオレビュー。 17日日曜日の午後1時から6時までが一般入場者へのポートフォリオビューイング。
参加写真家はウェブサイトからの先着順による公開募集で行った。応募資格は全くのオープン。国籍・年齢・写真経験の有無など問われない。
これは、日本のコンテストなどに見られる審査員がいつも同じだとか、年齢制限があるといったことでフィルターがかかるのを防ぐ意味がある。
とは言ってもふたを開けるまでは、はたして50名集まるのだろうか、とかレビュアーから見て一定のレベルの人が応募してくれるのだろうか、とか心配はつきなかった。
公開募集は09年12月半ばに始めたが開始わずか1分たたないうちに規定人数枠がうまってしまった。サンフランシスコやロンドンからも応募があり、反響の大きさにびっくりしてしまった。
もう一つ心配だった参加写真家のレベルも期待以上だった。事前に渡部さとるさんのワークショップ2Bや五味彬さん主催のShincプロジェクトで広報しておいたのもよかったようだし、実行委員会推薦枠を10名設けていたのだが、こちらに参加する人がまわりの友人などにクチコミしてくれたのもよかった。
さらに心配だったのが、長時間の変則的なレビューだったので、参加者とレビュアーが疲れないか、ということだった。参加者とレビュアーそれぞれに椅子を用意したかったのだが、会場の都合で参加者の椅子だけしか用意できなかった。
思った通り、これは参加者からもレビュアーからも不評であった。特に会場が一般入場者も含めて混雑が激しく、空気もよどみがちで気持ちが悪くなってしまった参加者もいて申し訳なかったと思う。
また、会場整理を行うボランティアの人まで用意できなかったこともあり、レビューの日にも一般入場者がどんどん入り込んで、参加者のポートフォリオを眺める、という事態を整理できなかったのも悔やまれる。張り紙はしてあったのだが、ちゃんと見てくれて理解してくれる人はいなかったようだ。
僕もレビュアーの人を案内しているときに、一般の方がはりついて見ていたので、どいてもらったのだが、そういう事態があちこちで起こっていたのだろう。
16日はトークイベントなどの進行役もあって、会場整理に当たれなかったのが悔やまれる。
初めてのことでもあり、また広報、ウェブサイト制作、スポンサー探し、レビュアーとの交渉、スライドショー作家(海外も含めて)との打ち合わせと制作、トークショーの準備、机や椅子、プロジェクターのレンタルの手配、参加写真家のリストづくり、ネームタグづくりなど永田プロデュースのプログラムの進行をほとんど一人でやらなければならなかったことも影響して細かい配慮ができなかった。
それでも参加してくれた写真家からメールで感想が送られてきて、かなり満足度の高い内容であったことがわかり、とりあえずはほっとした次第。
グループ展への打診や、ギャラリープレゼンテーションのアポなどもとれた人がいたようだし、ギャラリーからオリジナルプリントのお買い上げがあった作家もいて欧米並みの成果もでた。
ボランティアで後片付けを手伝ってくれた濱田さんと二宮さんとは片付けが終わってから一緒にランチをして、感想や周辺の反応などいろいろなことを聞かせていただいたのもとても役に立った。
なにせ、今回は急に全てが動き出した関係上、運営費はすべて実行委員のもちだしである。今後は運営費をサポーターによる会費制の運営にするなど、いろいろなことを考えなければ続けていけないだろう。
ともかくも今回の収穫は日本でも欧米型のポートフォリオレビューが待ち望まれていたことである。
今後は(欧米も含めて)ポートフォリオレビューに参加するためのスキルを勉強するためのワークショップも開催していきたい。
















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