2010年7月1日木曜日

40回目だったアルル その1

先週だったか、ファットフォトの編集者・安藤さんからお電話があった。「永田さんは今年はアルルにいかれますか、もし行かれるのなら取材を・・・」というお話。残念ながら今年は行く予定なし。

もう1年になっちゃうわけだ。早い早い。

というわけで昨年のアルルのフォトフェスティバルのことをまだ報告していなかったので、慌てて載せておこうと思う。今を逃したらまぬけですものね。

「アルルの出会い」は毎年7月の最初の週から始まる。昨年は7月7日から12日までがオープニングウィーク。今年は7月3日から13日となっているようだ。このオープニングウィークがアルルのお祭りの一番盛り上がるところで、スライドショーや各種イベント、フォトフォリオレビューなどが集中して行われる。このオープニングウィークの間に世界の写真関係者も5000人くらいと言われる規模で一同に会することになる。まさに世界最大の写真の祭典なのだ。

中でもスライドショーは一番の盛り上がるイベント。渡部さとるさんからこのスライドショーのことを聞いたときは、まあなんとなくスライドショーよね、と思っていたのだが、実際に体験してみるとその規模に圧倒される。
会場はアンチックシアターと呼ばれる古代ローマの野外劇場。観客は2500人収容できる。10メートルくらいの高さの巨大スクリーンに映し出される写真のスライドショーはまさに圧巻だ。

僕が大好きだった写真家デュアン・マイケルズは、この会場にムーンウォークまがいのパフォーマンスで颯爽と登場した。齢70歳代という年齢なのに、もうめちゃ元気でおちゃまなおじさまだった。自作を解説していくなかで「カメラそのものはとてもお利口さんだけど、その後ろにいる写真家はたいがいバカだよね」というくだりにはとても共感できるものがある。

ハイライトはナン・ゴールディンのThe Ballad of Sexual Dependencyのスライドショー。ジプシー系のバンドの生演奏をバックに上映された。 僕はうっかりこのチケットを買い忘れていて、満員ではいれなかったため、仕方なく会場外のすきまからの鑑賞となってしまった。
スライドショーは通しチケットとは別料金になるので注意が必要だ。

会場も暗くなってからしか始まらないので大体、夜10時くらいから始まる。

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