渡邉博史さんが日本に滞在していらっしゃる間に是非お願いしたいと思い急遽開いたトークショーでしたが、たくさんの皆さんにお集まりいただいて貴重なお話を聞けたのはとてもよかったな、と安堵しています。
渡邉さんがどのように作品制作をしていったかというお話をうかがった後に、その作品をどのようにしてファインアートフォトマーケットに売り込んでいったのかというお話は日本の写真家にとってはほとんど未知の領域だったと思います。
まず、ギャラリーにメールしたり、電話したり、さらに作品をドロップオフしても全く相手にされず、見てもらえなかったという話があり、結局アメリカのマーケットで売り込むためにはポートフォリオレビューに参加することがほとんど唯一のマーケットに参入できる機会だったという話がありました。
ヒューストンのミーティングプレースで、エリス島から撮影したマンハッタンの光景にワールドトレードセンターが映っていたことが当時のアメリカ人にとても深い印象を与えたことですぐに作品が買い上げられるという幸運もあったというお話でしたが、やはり渡邉さんのその後の作品作りの姿勢と他のポートフォリオレビューに積極的に参加されていったことがその後の渡邉さんのキャリアアップにつながっていったのだと実感されるようなお話が続きました。
ギャラリーとの契約の話、ウェブサイトの利用の仕方の話など盛りだくさんの内容で参加された方からの質問などを受ける時間をとれなかったのですが、歓談の時間に個人的に質問された方もいらっしゃったのでとりあえずよかったかな、と思っています。
水谷充さんのブログにも紹介されていますのでご参照ください。
写真・映像制作人 水谷充の私的視線
渡邉さんの作品を一番多くセールスしてくれているというスーザン・スピリタス・ギャラリーの紹介。オーナーのスーザンさんは細江英公さんとも親交が深く、写真の審美眼はとても鋭いということだ。
渡邉さんの作品の中でも代表的で印象深い一枚。エクアドルで撮影されたもの。
フォトアイから出版される猿回しの猿たちのポートレート集、渡邉さんがポートフォリオレビューで見せるマウントされたプリントなどが展示された。
当日はファッション写真家の藤井英男さんご夫妻、JPS国際交流委員会委員長の写真家・中道順詩さん、写真年鑑編集長の河野和典さん、ゲッティイメージズジャパンアートディレクターの小林正明さん、写真の学校・東京写真学園校長の柳谷行宏さん、コスモスギャラリーの新山洋一さん、出版社窓社社長の西山俊一さん、今年のアルルで一緒にレビューに参加し大阪からわざわざいらっしゃってくれた写真家の北義昭さんはじめ大勢の方に参加いただきました。
皆さんお忙しい中、本当にありがとうございました。
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