2009年6月11日木曜日

レビューサンタフェ1 Check in & Private Reception


6月4日

レビューサンタフェはポートフォリオレビューの中でも唯一参加するフォトグラファーの事前審査があるレビューである。

審査の応募締めきりは今年の1月末。20カットのプロジェクトの写真とその写真のステートメント(説明文)を送り審査に応募する。

今年の応募者数は約600人だったそうだ。レビューに参加できるフォトグラファーは100人ほど。どうもこの審査のレベルもかなり高いらしい。

4月はじめに、あなたは約50名のウェイティングリストにはいりました、キャンセルがあった場合にウェイティングリストから繰り上がっていきますのでキャンセルがあり次第お知らせます。スケジュールをあけておいてください。というメールがはいった。
ありゃー、それじゃあちょっと無理かな、とがっかりしていたのだが、ほどなくキャンセルがありました、参加費を期日までにお支払いいただければ参加の詳細を知らせます、というメールがはいった。

やれやれこれでやっとレビューサンタフェに参加することが出来るわけだ。きびしい道のりなんだなぁ。

レビューサンタフェのことは、写真家の志鎌猛さんからうかがった。森の写真をプラチナプリントで制作する寡黙な写真家である。志鎌さんのこともぜひこのブログで紹介しなくてはいけないがまずはレビューサンタフェの報告をしていこう。

サンタフェの情報は日本では手に入りにくい。宮沢りえの写真集で有名なこと、サンタフェスタイルというインテリアの本を見たことのある方も多いかもしれない。
アメリカ、ニューメキシコ州のアルバカーキから車で約1時間の距離にある。まわりは砂漠や西部劇でおなじみのまるいブッシュのような背の低い植物がごろごろ生えている荒地だ。

なんでもアメリカ三大芸術の街の一つともいわれていて芸術家が多く集まっていることやギャラリーが多いことでも有名なのだそうだ。

日本からは成田からサンフランシスコかロサンジェルス経由でアルバカーキにはいるのが一番便利だろう。

行く前に細江さんからサンタフェにはアンディ・スミス・ギャラリーというところがあって細江さんの作品も扱っている、と聞いていたのでサンタフェに到着してすぐにアンドリュー・スミス・ギャラリーに向かった。
アンドリュー・スミス・ギャラリーはジョージア・オキーフ美術館の隣に引っ越したばかりの一軒家のギャラリーだ。

中にはいると、アニー・リーボヴィッツの有名なジョンとヨーコの大きなプリントが目にはいる。値段は850万円くらい。さすがというような値段だが、アニー・リーボヴィッツは作品を売ることにはあまり興味がない、という話だ。
その他にもアメリカのロックミュージシャンの写真がいろいろ飾ってあって、ジャニス・ジョプリン、フランク・ザッパ、ジミー・ヘンドリックスといった伝説のロックスターのオリジナルプリントはロック好きにはたまらないだろう。

隣のジョージア・オキーフ美術館もこじんまりとした感じのいい美術館だ。アルフレッド・スティーグリッツとオキーフの物語もビデオでみることができる。

その他にも新進のVerve Galleryという写真のギャラリーがあって、こちらは瀟洒でおしゃれなかんじのギャラリーだ。奥の方にはマグナムの創立者たちの写真集とオリジナルプリントが展示されていた。

レビューサンタフェはダウンタウンから少し離れたThe Lodge at Santa Feというホテルで開かれる。43名のレビュアーと100名のフォトグラファーの全員がこのホテルに滞在して2日間のレビューセッションが行われる。

初日はチェックインとマリー・ヴァージニア・スワンソンさんによるオリエンテーションから始まる。レビューの心構えやレビュアーとのセッションでは相性があるので、相性が悪かった場合は自分のプレゼンテーションはやめて話を他に振った方がいいことなどの解説があった。

その後、地元のPhoto-Eye Gallery で開かれるDebbie Fleming Cafferyさんという女性写真家の写真展のオープニングパーティにみんなで参加する、というプログラムになっていた。

レビューに参加するフォトグラファーはみんなフレンドリーですぐにお互いの自己紹介が始まる。どこから来たの、とかイギリスのルバーブルバーブのポートフォリオレビューはこんな感じ、とかフォトグラファー同士の情報交換もさかんだ。

ちょっとメキシカンなかんじの豆料理をほうばっていたら、「日本から来たHosoeの生徒だったというのはあなたのことか、明日かあさってにあなたの写真も絶対に見るわよ」と親しげに近寄ってきた女性がいる。こちらはなんのことかさっぱりわからずにしばらくは眼を白黒させるだけだった。
この女性はロサンジェルスのニューポートビーチにあるSusan Spiritus GalleryのSusan Spiritusさんだった。彼女もこのレビューサンタフェのレビュアーとして参加しているのだが、どうやら僕らが先ほど立ち寄ったアンドリュー・スミス・ギャラリーのオーナー、アンディさんから僕たちのことを聞いたらしい。むこうの方でアンディさんが手を振っている。
なあるほど。渡邉博史さんが言っていた、口コミ力というのはこのことか、なんて情報が伝わるのが早いんだ、と感心してしまった。

同時に細江さんが数十年にわたって海外の写真界と交流・協力をおしみなくしてきたことがこうした好意的な反応につながることに本当に頭の下がる思いがした。細江さんのワークショップ写真学校に参加した頃から細江さんの口からアメリカ西海岸の写真家たち、ジャック・ウェルポットやジュディー・データーのワークショップに行って教えた体験を聞いていたからなおさら強くそう感じるのだった。




アンドリュー・スミス・ギャラリー。ジョージア・オキーフ美術館のとなりに引っ越したばかりだそうだ。

アニー・リーボヴィッツのジョンとヨーコの写真。850万円くらい。
誰もが知っている有名な写真もいろいろあるので初心者でも見ていて楽しいと思う。

ジャニス・ジョップリンとフランク・ザッパの写真が。ロック好きにはたまらないでしょう。

こちらは新進のギャラリー。Verve Gallery.とてもおしゃれな感じ。

マグナムの創立メンバーのオリジナルプリントが治められたボックスセット。
ハイビジョンでもいろいろな写真家の作品がビューイングできるようになっている。
ロッジサンタフェのエントランス。
ロッジサンタフェのロビー。
中庭にはプールとジャクジーがある。地元から参加した写真家がガールフレンドとジャクジーにつかって息抜きしていた。
参加した写真家にはタイムスケジュールや高地なのでアルコールが強くなるから気をつけなさいなどという注意事項、地元のレストランリストなどいたれりつくせりの資料集が渡される。
チェックインカウンター。
マリー・ヴァージニア・スワンソンさんからのオリエンテーション風景。
チェックインとオリエンテーションの後にフォトアイギャラリーで地元の写真家のオープニングに皆で参加。

0 件のコメント:

コメントを投稿